ボディコーティングをしよう

 自動車のボディコーティングは、ボディの塗装面を色々な悪環境から守るためにボディ保護の目的で施行されます。

 地球上には、太陽光による紫外線や酸性雨、空気中の物質や汚れなど・・・、自動車の塗装を劣化させる環境でいっぱいです。

 一昔前までは、「コーティング」と言うと高額なイメージや専門業者のイメージが強かったのですが、最近では、素人が家庭でも簡単にコーティングが出来る「コーティングキット」も多く流通し、かなり身近な存在となってきました。

 まだコーティング未体験の方は、是非この機会に一度は試してほしいですね〜 ^^

コーティング

@ コーティングの意味 /ボディの保護

 コーティングのメリットのひとつは、やはりボディの保護力です。

 太陽光や雨に含まれる紫外線や酸性の水、鳥の糞や空気中・道路上から飛来してくる色々な物質などから、ボディの塗装を保護するのがコーティングの最大の役目。

 ワックスではボディ保護の役目は少ないですから、ボディの塗装膜の保護を重視したい場合にはコーティングが絶対オススメですね〜 ^^

 ⇒ コーティング被膜による傷消し効果も

A コーティングの意味 /メンテナンスが楽になる

 ワックスは時間とともに効き目が弱ってくるので、その都度細かくメンテナンス&ワックスがけをしないといけません。(特に寒い時期は霜が降りる、、 また夜露でも意外と一発でダメになります)

 しかし、コーティングはワックスに比べ効き目の持続期間が長いですから、一度コーティングをしておけば、しばらくの間は水洗い洗車のみで良くなるのでメンテナンスも楽になります。

 また、走行中の色々な付着物や水垢の固着も防いでくれるので、洗車をする時にも汚れ落としなどの作業が楽になりますよ〜。

 但し、そうとは言っても過信しすぎも良くない事も加えておきましょうか。

 ボディの塗装面に傷はつかなくても〜 コーティング表面に傷が付く事も多いです。 またコーティングも水垢など汚れは付着(固着)します。(鉄粉なんかも) もちろん長期で見ればウォータースポットが出来てしまった例も多く目にしてきておりますので、、 要はメンテナンスフリーになるわけではなく、あくまでメンテが少し楽になるだけとは思っておきましょう。

B コーティング最大のポイント /排水性

 コーティングは、雨水などを素早く排水する性質があります。

 ワックスをかけると、降雨後にボディ上に水玉が沢山できますよね〜。 実は・・・、ボディに残るこの水玉は、太陽光の有害光線を集中させるレンズの役目になってしまい、塗装劣化の原因のひとつになっているんですね〜。

 しかも・・・ 塗装面に雨水が長く滞在すれば、酸性雨などの化学物質が塗装に悪影響を与え、ウォータースポットと呼ばれる塗装の侵食・陥没が出来てしまいます。

 しかし! コーティングは「親水性」という排水性を重視していますので、降雨後に雨水を弾くのではなく、ボディ上からすばやく雨水を流し、雨水による塗装の劣化を最小限に抑えてくれるのですね〜。

 つまり色々な要素が重なり合ってその保護性能が ”売り” になっているという事も予め。

 ⇒ コーティングのデメリット

C コーティングの仕方

 さてそろそろ本題に入りましょうか。

 ちなみにコーティングと一言で言っても〜 乾式や湿式(水で濡れた状態で施行)など色々なタイプが御座いますが、先ずここでは乾式タイプについて触れておきましょうか。

 ⇒ 濡れたままでOK! な、コーティングの仕方

下地処理はしっかりと

 コーティングはワックスとは違い、自動車のボディを特殊な皮膜で保護します。

 但しっ! 汚れが残っている状態でコーティングを施行してしまうと、汚れも一緒にコーティングされてしまいます! 超注意 \(^o^)ノ コーティング前は出来るだけキレイに下地処理&洗車をしておく事!(特に、鉄粉水あかの除去など・・・)

 またボディ上にワックス成分や油脂成分が残っているとコーティングがムラになりやすいので、(はじく事も) コーティングの施行前には台所洗剤等(○ョイなど)でボディをしっかりと脱脂洗浄しておいて下さいね〜 ^^)ノ (台所洗剤は、ワックスや油脂成分を取り除く効果が非常に高い。 但しカー用品でないので常用は厳禁。 使うのははじめての時のみで、後は日頃のメンテナンスで汚れが付かないようにしておきましょう。 なおよく使うなら脱脂シャンプーなどをご検討下さい)

 ボディ塗装面があまりにも劣化しすぎている場合には、上手くコーティングが乗らないだけでなく〜 ムラの原因となってしまう事もあります。 と、こういった場合には、下地処理としてポリッシャー等での磨き作業が必要となって来る事も。。

いわゆる最終仕上げ。なのでキレイなものを使いましょう

 施行時には、スポンジはもちろんのこと〜 使うクロスにも気を付けておきましょう。

コーティングスポンジ
使うスポンジはキメが細かく柔らかく、波状の接地面積の少ないものを。

ホコリには気を付けて

 溶剤塗り込み時はもちろんのこと、ふき取り時にも ボディ表面に砂やホコリなどが乗っていないように気をつけましょう。

 あればエアーなどで吹き飛ばしつつ施行されるのが理想。

塗り込み&ふき取りはメーカー指定を良く読んで

 溶剤の塗り込み時、特にふき取るタイミングはメーカー指定の説明書をよく読んで施行されて下さい。(イレギュラーパターンなどで分からない場合は質問相談)

 一気に全体を塗っていいもの〜 部分部分での施行が推奨されるもの〜 ふき取りまでやや時間を置くなど〜 コーティング方法はメーカーによって様々です。

 もし間違った施行方法だと、大ムラになって取り返しがつかなくなったり、ふき取り難くなったり、場合によっては効果が得られない事も。

乾式は、水分は出来るだけ排除する

 洗車直後だと、溶剤塗り込み時に残った水が染み出て来る事も少なくはないです。

 ちなみに乾式のコーティング剤の場合、こういった水分は溶剤が薄まったり ふき取りにくくしたりと邪魔な存在でしかありません。(場合によってはムラの原因となる事も)

 なので洗車後の水分ふき取りは、いつも以上に慎重に細かく丁寧に。(エアーがあればそれで吹き飛ばしたり、ドアやバンパーの隙間などは タオルなどで奥の水分を根気よく吸い取る等)

基本中の基本

 夏場の炎天下やボディが熱い時には絶対にやらない! ムラになって取り返しがつかない事になります。

 どうしても〜 という時には、曇りの日の朝夕方、日陰かつ気温が下がるタイミングで。(さらに洗車で表面温度をしっかりと下げてもおきましょう。 ちなみに強いて言えば、夏以外の季節でも日なたでの施行は極力避けておかれた方が無難)

 また一度に塗布する溶剤の量にも気をつけられてください。 多くつければいいってわけではありませんし、付け過ぎるとヤバイやつもけっこう存在しております。

 それから風が強い日はやめておきましょう。 ホコリや砂が飛んで来て、塗布時やふき取り時にそれが原因で傷がつきかねませんから。

 ⇒ 洗車の基本中の基本事項 (基本についてもっとより詳細)

ポリッシャーを使う場合

 塗布にはポリッシャーを使うとよりイイ感じに仕上がるものもあります。(量や力が均一になるので。 また非常に作業効率も高い)

 もし所有されている場合には、使ってみてはいかがでしょうか。

 但し、使用が出来ない溶剤があるだけでなく〜 使えるポリッシャーというものも御座いますので、その辺りには予め十分ご注意ください。

 ⇒ ポリッシャーを使ったコーティング例

重ね塗り

 ワックスと違い、コーティングは重ね塗りをするほど保護皮膜が厚く形成され(限界はありますが・・・)、より高い保護能力と光沢を発揮するものが多いです。(というより重ね塗りは必須かとも)

 ちなみに重ね塗りをする場合には、同じ日に続けて何度も塗布するよりも、、 1週間くらい時間を空けて重ね塗りをする方がより高い効果が出るそうです ^^ (コーティング被膜をしっかり硬化させてから重ね塗り・・・との事です)

 但し、ある程度製品にもよりますので、それらも予めメーカー指定をよく読んでから。(中には重ね塗りに意味のないものも)

 、、、とまあこんな感じで。

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サイト管理人スペック: 車屋さん下積み時代には、一時期、磨きコーティング部門の責任監督&新人研修指導にあたった事も。(地元大手中古車販売店) ちなみに業界歴は、中古車や新車はもちろんのこと、外車ディーラーの経験までも。 今は小さな車屋さんを経営しております。

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