TOP PAGE > これも知っておきたい洗車予備知識 > イオンデポジット
なにやら名前だけ見るとかっこよさそうですね〜 ^^
しかし! イオンデポジット(ウォータースポットとも)はボディ塗装の天敵です!
イオンデポジットとは・・・ ボディに水滴の跡が残り、蒸発等した後の残留物で白っぽくこびりついてしまう現象の事。 白っぽい残留物は「うろこ状」になって固着しており、洗車をしても取れませんし、無理矢理強引に擦ればボディに傷が付いてしまいます・・・。 水垢のような感じですが、メンテナンスによってはなんとか除去できる水垢ともまたちょっと異なります。
この白い残留物は、水道水であればカリウムやカルシウム、カルキ成分・塩素等。 雨水であれば、大気中に浮遊している酸性物質や有害物質(工場の煙や排気ガスに含まれる物質など)が残ったもの ・・・と、言われています。
何だかボディ塗装に悪そうな物質達ですね〜 ^^
はい! その通り! この「白い残留物」はボディの塗装へ超悪影響を与える物質です!
さらに、ボディに残った「白い残留物」達は時間や外的要因等とともにより強固・頑丈にこびりつき、洗車くらいじゃあ全くビクともしなくなります。
これはヤバい。
しかも、一旦跡が出来ると、そこへ常に雨水が高確率て滞留するクセが出来てしまい、、 さらにその残留固着は半端ないくらいになるだけでなく〜 さらに恐ろしい事に繋がる事も。
この「白い残留物」はボディにとっての有害物質。
ゆえあまりにも長時間その残留物にボディがさらされ続けると、、 固着どころかボディの塗装層をも侵食し、表面を陥没させてクレーターのような跡を作ってしまいことも。
なんだかボディの虫歯みたいな。
ちなみに、このクレーター状にまで成長してしまうと もう完全にお手上げです \(T△T)/
ボディ上へ強固に固着してしまった残留物程度ならまだ何とかコンパウンド等での解決策はありますが、(とは言っても磨き作業は必要となるでしょうから、まだ望みがあるとは言え簡単な解決策ではないとも) クレーターは塗装の層が侵食されて陥没しているわけですから、ボディに深い傷が入ったも同然の状態。 ほぼ解決策はないと思われて下さい。(一応初期軽度のクレーターならば、それでもボディの小キズと同様に磨き研磨作業で解消可能な事もありますが、しかしある程度まで進行してしまっているモノについては磨きで取れるレベルをゆうに超えており、直すとなれば塗装し直すしか解決策はないと思われて下さい)
イオンデポジット恐るべし・・・ですね ^^
細かく言えば色々とあるのですが、
ボディに付いた雨水や水道水の急激な焼付蒸発。(夏場の炎天下での雨天、洗車等。 ちなみに雨水はまだそうでもないですが、塩素成分が残留しやすい水道水は特に危険。 また雨水等がレンズの役目を担い、太陽光線によって焼き付きや攻撃が促進される事も)
水滴残留物の長期放置。(水垢のように有害物質が固着)
雨天の繰り返しで残留物の濃度が上がったり蓄積されたり。。(一度残留物が出来てしまうと、そこへ再度雨水が滞留しやすくなる事も要因のひとつ)
主に言えばこんな感じかな。
出来てからでは手遅れの事も! 作らないための予防策。
特に、黒などの濃色車は、夏場の高温時、または炎天下での洗車は絶対に避けて下さい。
炎天下の濃色ボディは超熱いです。 ボディにかけた水道水は予想しない速さで蒸発してしまい、また、残留物に直射日光と熱が加わる事により、ほんの数分間の時間でも白い残留物は超強固に固着(焼付)してしまう事も。(もちろん白ボディでも避けておくのが無難。 ちなみに真夏の炎天下でなくとも、季節を通して直射日光下での作業は出来るだけ避けられておくのも無難)
井戸水ももちろん禁物。 井戸水には塩素などは入っておりませんが、代わりに沢山のカルシウム分等が含まれており、、 このカルシウム分等の残留も非常にヤバイですから。。
雨後、ボディ上で乾いた水滴跡は、出来るだけ早めに洗車するなどして取り除いておきましょう。
特に夏場の降雨後には、出来るだけ早急に洗車して下さいね〜 ^^ 日差しが戻ると攻撃度MAXな日差しで一気に焼き付けられます。(水道水ほどではないですが)
また冬場は、比較的ボディ上に残った残留物は固着し難いですが、それでもやはり長時間の放置は厳禁です!
イオンデポジットの原点はボディ上に残った水滴です。
つまり、ボディ上へ残る水滴が減れば必然的に軽減されるリスクも考えられ、特に親水性を重視したコーティングの施行が非常に有効的となる事も。
イオンデポジットが出来やすい車は黒や紺などの「濃色車」。
白やシルバーなども出来る時は出来ますが、しかしリスクはかなり軽減されますので、、 日頃からなかなかメンテナンスに時間が取れない方〜 常に青空駐車の環境下にある〜 等といった方の場合には、単に購入時、白やシルバーといったボディ色をチョイスしておくのもひとつの対策かと。(屋根付き車庫にする、、 というのも手段のひとつ)
なお、白やシルバーで予防できる範囲は あくまで日照による焼き付きリスクのみ。 また屋根付き車庫も雨天リスクが回避されるのみ。 もちろんその他要因となるものからは予防出来ませんので、一応その辺りは予め。(残留物が長期間放置されてのリスク、走行時の雨水残留、洗車時のリスク等。。)
意外と井戸水で洗車されている方も多いようですね。
しかし井戸水の成分はカルシウム成分だけでなく、カリウムやマグネシウムなどもミネラル成分が非常に豊富であるゆえ 残留し蓄積されていくと後々かなり面倒な事に。。
夏場や日照時の洗車時だけでなく、通常使いとしても私はあまりオススメしたくありません。
これまでは主なリスクや原因、対策案などを紹介してきましたが、時として意外なモノがリスクや原因に変わることも御座いますので〜 最後にそれらについても触れておこうかな。。
新雪直後の道ならまだ問題ないですが、凍結防止剤が散布された後の雪道を通ると、、 ほぼ凍結防止剤の溶け込んだ泥水を浴びてしまっているでしょう。
ちなみに、凍結防止剤の成分もボディへ残留すれば十分リスクに。
鉄粉や塩分、ウォータースポットのリスクまで〜 雪道走行はかなり車にとってリスク高いですね ^^;
ウォッシャー液を使った時、、 雨天ならば雨水と一緒に排水されるかもしれませんが、
もし晴天時に使ったなら〜 ボディ上へ散ったウォッシャー液が蒸発し、残留物が残り? イオンデポジット化する事も。(車屋さんに居ると日頃から多くのクルマを目にしますが、ボンネット上にウォッシャー液が飛び出るような形で浸食化しているクルマってけっこう多いですよ)
ウォッシャー液には微量のアルコール分が含まれているので、そういった影響が強いかと思われます。
ちなみに晴天時のワイパー稼働はガラスへのワイパー傷リスクもあり。
これはたまに聞く事もあるかな?
鳥の糞は強い酸性。 ボディに付着したまま長時間放置しておくと強い酸性物質がボディの塗装を侵食し、クレーター化の原因にもなります。 特に熱い季節は侵食も早く要注意。
ふんが付いていると見た目だけでなく〜 ボディにもヤバイんですね。
なお、鳥の糞を応急的にアルコールティッシュでふき取る方も多いようですが、これも決してやらないように。 かけ流しの水もなくいきなりボディをふくと傷が入りやすいですし、そもそもティッシュ系って意外と素材が荒く〜 ボディを拭くのに全く適していませんし、場合によってはアルコール成分が塗装面を攻撃してしまう事もありますから。。(ふき取った後、ボディが白くかすんだり)
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