ワックスがけの基本

 なんと言っても、低予算で自動車ボディの艶出し光沢アップにはワックスが一番効果がありますよね〜。

 特に、黒などの濃色車にワックスをかけた時の、あの独特の深い艶や光沢はワックスじゃないと出ませんからね〜 ^^

 ちなみに、ワックスを塗る時には色々と注意点やコツがありますので、ワックスの施行方法について色々と説明しておきますね〜 ^^

カーワックス

@ 気温の高い時、炎天下では作業しない

 洗車メンテナンス全般における基本中の基本です。

 炎天下や日差しの強い時など、気温が高い時にはワックスがムラになり仕上がりが悪くなりますし、ワックスの拭き取りが非常に困難なので、拭き残しが多くなってしまいます。 要注意!

 また、気温の高い時にはボディ上の水が乾燥しやすいので、ワックスうんぬんそもそも洗車の段階で、水道水の残留物がボディの上で焼き付いて固着してしまってイオンデポジットが出来たり・・・。

 とにかく、高温下、炎天下での洗車は車的にも体力的にも良くありません。

 どうしても夏場に洗車をするのであれば、曇っている日の朝夕などの時間帯で、曇っていても日影を狙ってやりましょう〜 ^^ (ワックス作業前は、洗車時に十分な水でボディを冷やしておきましょう)

 ⇒ 洗車の基本中の基本事項 (基本についてもっとより詳細)

A ボディパーツ毎に拭き取る

 車全体にワックスをかけてから拭き取り作業を行う人を良く見かけますが、これは完全に間違ったワックス作業方法です。

 ワックスが完全に乾いてしまうと拭き取りが困難になり、拭き取りに余分な力が入って小傷が付いてしまう事も・・・。

 ワックスは乾く一歩手前が一番拭き取りやすく、さらに拭き取りの際にワックス成分がボディ上で伸び、細かい部分までワックスが行き届き仕上がりも良くなります。

 ワックスを塗る場合には、フェンダーならフェンダー、トランクならトランクの各ボディーパーツごとにワックスをかけていき、その都度拭き取りして次のボディパーツに移っていくような作業が一番理想です。(ボンネットなどは、4分割くらいの範囲でさらに細かく ^^)ノ)

 ちなみに・・・ ワックスは、塗り込んでしばらく置いて成分を十分に染み込ませて・・・という秘伝?都市伝説?を信じている人もいますが、ワックスについては、成分が染み込んだり時間を置くことで効果が増す・・・という事は絶対にありません。(なお、これをやっちゃうと取れないワックス残留物が出て来たり、擦りすぎで傷が入ったり〜 もう最悪の事態を招きかねません)

 ワックスは乾燥させない! 早く拭き取る!

 これ鉄則です ^^

B 円を描かない

 ワックスをかける場合に、スポンジで円を描くように塗りこんでいく人も多く見かけますが、これも正しいワックスのかけ方とは言えません。

 理屈は違いますが、CDの裏面を拭き掃除する場合には、円盤に沿ってではなく、円の外側や内側へ向け一方向へ拭き取りますよね〜。

 で、これと同ように? 自動車のボディも同じ方向へ向けてワックスがけをするのが理想なんですね〜。

ワックスがけの方向
上記の画像のように一方向へスポンジを走らせましょう。 そうする事によって、ワックスがけの時に発生する洗車キズを最小限に抑える事が出来ます。(→ もうちょい詳細

C 樹脂部分には塗らない

 車によっては、黒いモール部分やルーフレール、バンパーの通気口などに塗装がされていない樹脂部分があります。

 この部分はザラザラになっていたりで、ワックスが付いてしまうと拭き取りが非常に困難になってしまいます。

 樹脂部分がある部分を塗る場合には慎重に作業して下さいね〜。

D 少量の水で良く伸びる

 ワックスをかける時に、少量の水をスポンジに含ませて作業をすると、ワックス成分がよくのびてくれて塗り込みが簡単になります。

 但し、伸びる分ややワックス効果が薄れたり、また乾燥した時には非常に取れにくくなってしまう欠点もありますので、スピーディーにささっと済ませたい時だけの裏技として考えておきましょう。(ちなみにこの裏技は、少しのワックスで沢山の台数のワックスがけが出来るようにと考案された? 中古車屋さんならではの秘技とも ^^;)

E 落としたスポンジは使わない

 地面へ落としたスポンジは絶対に使わないように。 必ず洗うか スペアに代えて続けましょう。

 ⇒ ワックス・スポンジのメンテナンス

F 風が強い時にもやめておこう!

 風が強いという事は、砂やホコリ等もガンガン飛来しています。

 ボディを水でキレイに洗った後でも、ワックスをかけている最中にどんどん砂やホコリがボディに付着しています。

 ボディに軽い砂やホコリが付着したままでもワックスをかけると、ものの見事に小傷の出来上がり!  気をつけましょうね〜 ^^ (しかも、スポンジに付着し中へ入り込んだり、ワックス本体への侵入・混入をも許してしまい〜 ハッキリ言ってワックス缶自体からしてダメにしてしまう可能性も)

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サイト管理人スペック: 車屋さん下積み時代には、一時期、磨きコーティング部門の責任監督&新人研修指導にあたった事も。(地元大手中古車販売店) ちなみに業界歴は、中古車や新車はもちろんのこと、外車ディーラーの経験までも。 今は小さな車屋さんを経営しております。

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