TOP PAGE > NEWS & BLOG > /UP-DATE: 平成30年6月28日
2月の終わりころから春先にかけ、全国で猛威を振るう花粉害。 もう聞いただけで目鼻がむずむずされる方もいらっしゃるのでは?
ちなみにこの花粉、実は人間のカラダだけでなく、、 クルマのボディにとってもかなりの外敵。
春先も色々と要注意ですね ^^
花粉がクルマに害を及ぼす原因は、その含まれる ”ペクチン” という成分が起因。
レモン等の柑橘系果実等に多く含まれており、
とにかく酸性の強い物質なんです。(もうこの時点で塗装に与えるダメージがご想像頂けるかと。。)
またさらにこの酸は非常に厄介なことに、とても粘度が高いため 一度シミ付いてしまうとなかなか取れないという・・ (ペクチンは、ジャムを作る際には必要不可欠な あのトロミ・・ と言えば、これもまたご想像頂けるかと)
つまり一旦こびり付いてしまうと、なかなか取れない上に〜 その主成分である酸が塗装被膜を次第に浸食して行き、、 最悪、ボディにシミを作ってしまうわけで。。(⇒ いわゆるウォータースポットと同じ状態)
これを天敵と言わずして何と言いましょうか。
というわけで、この花粉害から愛車を守る方法は?
花粉が付いたらとにかく洗車! 洗う!! これに尽きます。
風の強かった翌日、雨が降った後など、、 花粉飛来が多く考えられるシーンは特に小まめな洗車を。
早期に洗車して洗い流すとこびり付くことはまずありません。
ペクチンは熱で溶けだす性質がありますので、長時間の日射にさらされる前に洗い流すのがコツ。(もちろん日射にさらされなくとも、時間経過と共に次第にこびりついてきます)
ペクチンは熱によって溶け出す性質があり、この性質を利用し・・ お湯をかけながら洗車すれば取れる! というものも御座いますが、
ぶっちゃけ、車屋さんの私は、この方法は絶対にオススメ致しません。
そのかけたお湯で ガラスが割れてしまうリスクが非常に高い ですから。(ヒビが走る)
え? 冬場の凍ったガラスにお湯をかけるわけでないから大丈夫なのでは??
ガラスが割れる起因は凍っているかどうかではありません。
温度差です。
一般的に、温度差が40度もあれば 耐熱ガラスでないものは割れるとされております。(もちろんあくまで理論的な可能性です。温度上昇等色々な他条件はありますので、あくまで割れるカモ・・ というお話までに)(つまりガラスの温度が20度でも、70度くらいのお湯をかけてしまうとガラスは割れてしまうことがある・・ と)
クルマのガラスは耐熱ガラスではありません。
確かに、一旦こびり付いてしまったペクチンを早急に除去するには この方法が優先されるかもしれませんが、
もしフロントガラスにひびが走ってしまうと、車種によってはウン十万の出費ということも珍しくありません。(近年は追突防止レーダー付きのガラスが増えており、こういったモノだとかなり高額な修理代になります)
とにかくこびり付いてしまう前に洗い流しておくこと。 これを心がけておくことを最優先で考えられておきましょう。
コーティングも万全では御座いません。
施工していても、ボディにシミが出来てしまうことも多々御座います。(過信しすぎて、洗車せずに長期放置されている場合など)
しかし洗車という後発対応の前に、ボディを第一線で守ってくれる 洗車では不可能な防御壁の役割は唯一無二のもの。
可能であれば、コーティングという予防策を張っておくのも有効策のひとつとなるでしょう。
以上、色々と皆様のお役に立てれば幸いです。
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