TOP PAGE > NEWS & BLOG > 雪かき /UP-DATE: 平成29年2月1日

車のボディに傷を付けない雪下ろし、除雪。 間違った雪かき

 雪は自動車のボディにとって3大天敵のひとつ。

 なんで?

 傷付きの原因となるから。

 しかしお住まいの地域柄、どうしても積雪と向き合わなければならない方も多いでしょう。 もちろん当店のある私の近隣も例外ではありません。

 というわけでちょうど今の季節柄、悩まれる方も多いと思われますので〜 出来るだけボディにやさしい雪下ろしについて少々あれこれと。。

車に積もった雪

 近年、キュレーションサイトの話題で 間違った情報がネット上に氾濫している事実が多く明らかになりましたが、、 これは何も医療だけではありません。 車屋さんでもある私から見れば、自動車に関する情報も全く例外ではありません。(ていうか、医療関連よりも間違った記事は多いのでは?)

 全く知識もないライターが見よう見真似で 間違った情報を編集、執筆、転載、、(最近は記事の代行屋さんというのがあるらしく、その辺りに起因している一面も) そもそも車すら乗っていない人が書いている記事も多く。。 ちなみに洗車に関する情報で間違ったものもけっこう見かけますね。 雪かきだってしかり。 なのでそんな誤記事を正す意味でも、改め私からもあれこれノウハウを。

 目次 

・先ずはキズが付く原因を知っておきましょう。

@ 降雪前に必ずやっておきたい防衛策

A 雪かきはじめの初手

B 先ずは表面の雪から除雪していこう!

C 雪をとかす

D エンジンはここではじめてかける

E 雪かきするほどでもない軽い積雪は?

F 気温も上がり雪も解け始めている。。 こういった場合は?

G そんなに手間ヒマかけてられない! と言う方へ

先ずは傷がつく原因を知っておきましょう

 先ず何でキズが付くのか? そこから考えてみましょう。

 鋭利な氷がボディをキズ付けるから?

 それは違います。

 まあ少なからず全否定まではいたしませんが、それが直接的要因となってキズを付けるというパターンは比較的少ないと思われてください。

 基本的に傷がつく3大要因は 雪かきに使う道具が直接傷を付ける、それから ボディ上の砂やホコリの上を雪が動きその砂やホコリによって傷つける。 最後に 雪解け後の洗車によるもの。

 この3点。

 ということは、この3点さえしっかりと抑えておけば〜 傷つきリスクは極限まで減らせるというわけ。

 ※ ちなみに中者 砂やホコリについては、積雪前から乗っているものに加え、雪には空気中の砂やホコリ、その他色々な汚れも多く含んでおり、それが雨と異なりボディ上へ滞留蓄積しその辺りも間接的に加わってきますので、一応その辺りも補足までに。(降り始めも雨のように流れ難く、降り始めから滞留しやすいという面も)

 
 但し、ボディに積もった除雪作業は車にとってかなりハイリスクな天敵です。 ゆえ極限まで対策を行っていたとしても〜 絶対100%防げるというものはありません。 あくまで極力軽減するための術と考え、ご参考などください。(まあ通常の洗車でも洗車キズリスクはありますし)

 また積雪は積雪でも〜 豪雪地帯では通用しなかったり、不可能な作業も多く、(氷点下厳しい地域なんかも) ここでの情報は 必ずしも万人向けではないことも予め。

@ かならずやっておきたい防衛策

 積雪前の洗車。

 かなり寒いですが、これをやっておくのとそうでないのとではかなりの差が出ます。

 ちなみに水流で流すだけではなく、いつも通りしっかりとキレイにしておくのもポイント。(但し水洗いのみで、コーティングやワックスがけまでは不要です。目的はボディ上の汚れ除去だけですので)

 こうすることでボディ上への砂リスクは軽減され、雪かき時のリスクもかなり軽減されるでしょう。

 いわゆる土台作りですね。

 雪が降り積もる前は、風がけっこう強いことも多いです。 しかも冬の空気は非常に乾燥しており、ゆえ空気中に含まれる砂やホコリ率もそこそこ高くなっていると考えて問題ないでしょう。 また次第に小雨がまいだすことも多いでしょう。

 ということは? 空気中をただよっている砂やホコリがボディへ付着しやすく、さらに水分によってボディ上へ多く蓄積し留まりやすくなっており、またそもそも冬って意外と洗車を怠りがち。 なのでボディ上はけっこう砂が乗っていたり汚れも。。

 ※ 但し、いくら積雪前に洗車していたとしても、そもそも雪の中にも多く砂やホコリ、その他色々な汚れも含まれております。 なのでこれら防衛策はあくまで軽減策であり、やはり積雪した以上は砂やホコリなどのリスクは決して避けられません事は予め。

 コーティングは?
 ちなみにボディコーティングうんぬん、、とかいう情報も御座いますが、まあ確かに、コーティングをしておけば砂などの残留も防げ 結果的に傷も防げるかもしれませんが、しかしそれは気持ち程度の問題。 実際どんな高価なコーティングをしていても〜 砂の乗ったボディを直接拭く等すればボディにキズは必ず入ります。 雪もそれと同等、もしくはそれ以上の環境。 除雪によるボディ保護目的でのコーティング過剰依存は避けておきましょう。

 ていうかそもそも、積雪直前でのコーティング施工となれば、いつも以上に滑りやすいボディになってしまいますので、それは積雪に対してはマイナス要素となってしまう可能性もあり。。(つまり、特に積雪前での故意なコーティングは逆効果となってしまう事もあり! というわけ。 ちなみにこの辺りもっと詳しくは〜 解説を追ってポイントが出てまいりますので、まあ追々と)

 ボディカバーは?
 はっきり言って、ボディカバーをすすめるクルマ屋さんはほぼ皆無かと思われます。 カバーのようなちょっとした風で動いたり擦れたりする物体をボディ上へさらしておけば、何かしらキズが付く事が明白ですから。。(カバー前に洗車をしておいても、風であおられれば砂埃が容易に侵入しますし。。 ///関連: → 車屋さんが語る、ボディカバーについてアレコレ

 ちなみにブルーシート、、とか言うツワモノも稀にいらっしゃいますが、ブルーシートは予想以上に重く固い繊維で作られています。 こんなもの車にかけてしまった日には。。(まあ種類にもよりますが、ただ百歩譲っても専用のボディカバーより有利になる事もないでしょう)

A 雪かきはじめの初手

 雪かきはじめは、出来るだけ日が昇り雪が解けださない状態で行うのがミソ。 またエンジンをかけて、、 というのも絶対にダメ。

 何で?

 ボディにキズが付く最大の要因は〜 雪とボディにサンドイッチされた砂やホコリが、ボディ上に積もった雪が動くことによって擦れてしまうこと。 また雪って皆様が思っているよりもはるかに重いですから、そんな雪がボディ上をすべってしまうような条件を作ってしまうのは致命的。

 なのでとりあえず初手は、必ず融雪する前に作業をはじめること。

 除雪中、いきなり大きな雪の塊がボンネットを滑るなんて〜 考えただけでああ恐ろしや。 満タンバケツほどの重みを掛け砂の上を滑走しているようなもの。 ああ恐ろしや。

 また雪の中に混じり込んでいる砂やホコリをわざわざ溶かし出してしまう事にもなり、その辺りのリスクなんかも。。

B 先ずは表面の雪を除雪していく

 この辺りは、雪の下層が溶けてなく雪がすべる危険性がなければ〜 またボディ上へ直接道具が触れなければ〜 特に何を使って除雪作業されてもいいです。

車の雪かき

 要は 積もった重い雪さえなんとかどかせられればいいだけの話ですから。

車の雪かき ブロアー

 ブロアー等を持っている方なら、そういった工具を使ってもいいでしょう。(空気で除雪するので、ボディへ工具が直接触れる恐れもないため けっこうオススメ。 私もよくやります)

 なおこの時、下層から根こそぎ除雪はしないこと。 あくまでふかふかふわふわの表面の雪だけを降ろすイメージで。

 またその除雪で、下層の雪がボディ上を動かないことにご留意ください。 もしその除雪で下層の雪までもがボディ上をすべってしまうようであれば、その作業は即刻中止され、融雪の作業へとお進みください。

C 融雪。 雪をとかす

 上層から中層ほどへ積もった雪をどかせたなら、ボディ上の積雪はかなり身軽になっているはず。 ここからはじめて融雪作業へと移ります。

 但し! ここでもまだエンジンなんかかけてはいけません。

 なんで?

 軽くなったと思われる雪でも、量が集まり塊になれば〜 まだまだ殺傷能力は高い上、

 さらにはエンジン熱でボンネット上の水分が蒸発してしまい〜 雪中へ混入していた砂やホコリなどがボディ上へ多く残留してしまい、(雪中の砂やホコリが溶け出してしまう作用ももちろん)

 ※ 雪の中にも、砂やホコリなど多く混入しています。

 そこへ不用意に雪の塊がすべってしまったなら?

 また雪がすべらなくとも〜 砂やホコリが非常に多くボディへ固着してしまった状態を故意に作ってしまうこととなり、

 以後の洗車時においての洗車キズリスクを増大させてしまうこととなりますので、

 ここもまだまだ熱を加えるような工程は出来るだけ避けられておきましょう。

 ※ 雪の後、自然に溶けた雪の跡に〜 砂や汚れがビッシリ! という車のボディを見かけたことのある人も多いのでは? その状態を想像して頂ければこの状態が容易に想像していただけるかと。。

 ※ もちろん太陽光が当たってしまうような雪解けの状況もタブー。 エンジンをかける事と同じ状況です。

 ※ なお、積雪でボディにキズが付く要因の3大要素として、融雪後の洗車を上げておりますが、、

 そう!ここがポイント。

 間違った雪下ろしをしてしまうと〜 雪の中に含まれる膨大な量の砂やホコリをボディ上へびっしりと残し固着させてしまうので、その状態だとどんなに丁寧な洗車をしても 少なくとも洗車キズリスクが高くなってしまうのは必須。 以後、ここら辺りにも注意してお見知り置きのほども。 (要は、雪かきの際に、いかに砂やホコリなどを残さずに、、 というのも傷つけないポイントというわけ)

 融雪は、必ず水道やシャワーの流水で。

 しかも水圧をかけるようにではなく〜 自然の水圧で端から下からすこしずつ雪を溶かしていくイメージで。

 ※ この時、ボンネットやルーフなど〜 出来るだけ高い位置からの融雪は厳禁。 洗車の原則は〜 上から下ですが、雪かきに限ってはこの法則は唯一マズイパターンですので、一応補足までに。

 何で?

 上の方から融雪をはじめると〜 上からの雪が下へと蓄積をはじめ、蓄積された雪の塊が一気にボディ上をすべってしまう可能性がありますので、ここはボディの下から上へ向け〜 また端から中央へ向け〜 ちびちびと雪を溶かしながらの融雪を。

水で雪を流す

 ※ 水圧で雪を落としていくのではなく、周りから雪を溶かしていくというイメージで。

 ※ ちなみに端や下から水を流していくと〜 雪のまだ残る周辺の砂やホコリの除去にもなり、もし万が一不覚にもいきなり上部から雪がすべってきたとしても〜 砂の乗ったボディ上を滑るリスクが軽減されることにもなり、一粒で二度おいしいみたいな。

 ※ ある程度溶かし進んでいくと、水で緩くなった雪の塊がボディを滑ろうと動き出すこともあります。 もし作業中この前兆に差し掛かることがありましたら〜 水の出口を上手く調整し、出来るだけ塊を滑らさないよう尽力されてください。 軽く小さなものなら問題はないですが、その前兆が大きな流れを誘発してしまう可能性もあり、それだけは何とか阻止しておきたいですから。。

 雪は水で流すのではなく、とにかく溶かしていくイメージで。

D それからエンジンを

 流水で雪が全て流れたなら〜 もうエンジンはかけてもOK

 お疲れさまでした。

 
 なお、なかなか時間がないなどで〜 除雪や融雪もほどほどに、ルーフなどに雪が残ったまま走り出す光景もよく見かけますが、ボディ上を雪がすべる可能性がある以上、傷リスクが付いてきます。 増してや走行による雪落としは、水圧や手で雪を直接降ろすより〜 一気に大量の雪がすべり落ちます。 これだと満タンバケツどころか、タライに満タンに入った水くらいの重みをかけボディ上を擦っているようなもの。 愛車を守るなら、面倒でもボディ上の雪はゼロにしてからの走行を。

E 雪かきをするほどの積雪でない場合は?

 手で撫でるとさっと雪が落とせるような状態。

軽い積雪

 しかしこの状態でも油断は禁物。 この程度でも雪には砂埃も多く含まれておりますので、いきなりボディを手や道具で払ったり、水圧で雪を飛ばすような洗車は厳禁。

 ここも融雪編と同じく、周りから雪を解かすように洗車を。

 ※ いきなり大きな塊がすべらないとも限りませんし。

F 気温も上がり、雪が解け始めている。

 かなりヤバい状態です。

 こうなればもう傷がつくのは覚悟の上で作業されてください。

 慎重に作業をしてもボディ上を雪が動いてしまう可能性が高いですし、増してや、いきなり不意に雪の塊がボディ上を滑走してしまうリスクも計り知れませんから。。

 ちなみにこの場合に出来ることと言えば、、 触らぬ神になんとやら。そのまま自然に溶けるのを待つ?

 いやいや、傍観もダメです。

 雪が塊となってボディ上を滑り、被害も甚大です。

ボディを滑る雪
↑雪が解け始め、ボディ上をすべった雪の跡。 ボディを引っかきながら滑っていく痕跡が見られます。(クリックで拡大)

 しかも雪に含まれていた砂埃などがボディ上で乾燥残留してしまい、雪解け後の洗車でのキズリスクまで誘発してしまいかねません。

 なのでここは、可能な限り雪を軽く除雪し、(但し、ボディ上の雪が動かない範囲でそっと)

 後は迅速に融雪作業を。(周りから雪を少しずつ溶かしていく)

 そうすればそれでも、被害を極力減らして愛車を救助できるかと。

G そんなに手間かけてられない と言う方へ。

 確かに、ここまで慎重にやっちゃうとその手間や時間も相当なもの。

 なので最後に、これだけは! というポイントだけ。

 但し、もちろんこれらはいわゆる簡易版とでも言っておきましょうか。 なのでパーフェクトプランに比べるとややリスクは浮上します。

 一応予め。

 まず積雪前に、水道水圧だけででもボディを流しておく。 これだけでもグンとリスクは軽減されるはず。

 それからボディ上を、大きな雪の塊で滑らせないこと。 とにかく出来るだけ小さく細かく軽く少しずつ雪を除去出来るように工夫を。 なだれ式に雪を落としたり、ルーフに雪が残ったまま走行なんてとんでもない。

 自然融解させないこと。 自然の雪解け後はボディへの残留物も半端ではありません。 これだとわざわざ砂埃をふりかけているようなもの。 雪は水で流しながら融解させるように。

 と、主要的にはこの3点かな。。

 参考までに。

除雪終盤

 というわけでちょっと長くなってしまいましたが、以上、愛車を守るための雪かき術でした。

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