アクアクリスタルの体験レビュー、及び分析結果

 TVショッピングで有名になったガラス繊維系コーティング・キット。正直言いますと、テストして使ってみるまでは「あまり期待してなかった」のが本音。他のコーティング・キットに比べても価格が安いですし、活性剤による汚れ落としも機能もプラスされているという事でしたので、「効果もそれなりかな〜」・・・と思っていました ^^

 右端のが「アクアクリスタル」。

@ 製品成分、仕様

 製品用途は「自動車ボディ用洗浄光沢剤」となっているので、保護成分が無いのかな〜・・・と思ってもみましたが、成分では「ガラス繊維網、ケイ素系ポリマー、界面活性剤、他」と、コーティング素材はバッチリと入っていました。

 液性は「アルカリ性」。

 ブリスクリスタルガードは中性でしたので、界面活性剤の成分が液性を決めているものと思われます。

 台所用洗剤などで手肌が荒れる方は使用を控えておいたほうが良いかも・・・。

A 施行、作業

 「ブリス」「クリスタルガード」と比べると溶剤が薄いのか、洗浄成分が入っている為かわかりませんが、なんとなく溶液が「水っぽく」て効果が薄そうな印象はありましたが、施行完了後に水をかけてみるとしかり撥水していますし、溶液を塗布している部分としていない部分では明らかに「光沢度」も違っていました。

 洗浄成分の界面活性剤が入っているようなので、汚れ落としの実験もしてみました。

 あまり汚れ落としは期待できない・・・との評価も多いようですが、私の実験ではある程度の水アカもキレイになりました。初回施行では、やや多めの溶剤で3回程度重ね塗りをすればキレイな白が復活します。頑固そうな水アカには直接原液を拭きかけ、5秒ほど放置してスポンジで擦ればけっこうキレイに取れました ^^


少し分かりにくいですが、中央より下側がアクアクリスタル塗布。もちろん、どちらの水アカも水や洗剤では取れません。

 水アカ取りのコツは、最初にスポンジで溶剤を伸ばし浸透させ、数秒間経った所で擦れば汚れ分が落ちるようです。

 但し! これらの方法は、気温の低い曇りの天気など、塗布したコーティング剤(溶剤)が直ぐに乾かない条件が必須です。溶剤を塗布する範囲も「1区画・50u」以内ずつに留め、溶剤が乾かないように注意し、1区画部分の溶剤を水でキレイに流してから次の1区画に移るように施行して下さい(原液を吹きかけた場合など、塗布面が完全に乾いてしまうと白い固着物が出来てしまうので要注意)。

B コーティング効果、特徴

 アクアクリスタルは一回の塗布ではやや効果が薄いようですが、3回程度の重ね塗りから見事なくらい効果を発揮してくれます。初めてのコーティング作業であれば、2〜3回程度重ね塗りをされる事を強くオススメします ^^)/ (時間・期間を置かずに、当日に何度か塗り込んでの効果)


小キズの多い濃色車にて3回の塗布作業後(左半分がアクアクリスタル施行)。

 上記の画像は、塗装の状態が悪く、小キズも多い濃色車にて塗布実験をしてみた結果です。

 画像中央にくっきり見える境界線から左側がアクアクリスタルを塗布したボディ面。右側はマスキングして溶剤が付着しないようにしておいたオリジナルボディ。

 画像を見ての通り、アクアクリスタルを塗布したボディは光沢が格段に向上していますし、細かい小キズもかなり目立たなくなっています。(正確に言うと、光沢の向上により小キズが目立たなくなっているように見えますが、小キズというよりもボディの傷みを目立たなくする感じです)。

 全く同じ条件で、「ブリス」「クリスタルガード」の重ね塗り比較をしてみましたが、アクアクリスタルの光沢効果が見た目では一番高いようです。

 但し! 小キズは目立たなくなりますが・・・、実は光沢やツヤで目立たなくなっているだけです。洗車キズなどの薄小キズをコーティング皮膜で修復する機能は全くないようですので、薄キズ・小キズの修復を考えているなら「ブリス」「クリスタルガード」をオススメします ^^


ブリス施行(中央より左側)

クリスタルガード施行面(中央より左側)

 ※ 塗布実験は、ステーションワゴン系のロングルーフを持つ同一車両で実験。塗布箇所を3箇所に分け、お互いのコーティング剤が干渉しない状況で実験しました。

 色々とコーティング効果を研究してみた所、塗装の傷んでいる古い車にはかなり効果のあるコーティング剤です。

 塗装が古くなっているボディは傷が深いからか、薄い皮膜を形成するコーティング剤ではなかなか効果が現れません。中には何度もコーティング剤を塗布しても、親水どころか撥水もしない・・・という事もあります。


かなり塗装が傷んでいる濃色車で実験。

 画像中央から左側が「アクアクリスタル」、右側が「クリスタルガード」。どちらも3回程度の重ね塗りで、コーティング施行後に散水テストをしてみました。

 画像にてしっかりと確認出来ると思いますが、アクアクリスタルの施行面はしっかりと撥水してキレイに水も流れています。しかし、クリスタルガードの施行面は撥水していないばかりか、散水した水がベタ〜っとのびているだけで水がなかなか流れてくれません。さらに同様のテストを「ブリス」にて行いましたが、ほぼ同じ結果と言えます。

 但し! 比較的年式の新しい車や、塗装状態の良い車では効果がイマイチ。

 コーティングの効果はありますが、濃色車の光沢の深みや親水性を考えると、「ブリス」や「クリスタルガード」の方が一枚上手のような感じです。

 それからガラス系の特徴でもある、時間を置いての重ね塗り効果も実験。施行回数は3回、約1週間置きにコーティングを重ね塗りして比較してみました。


アクアクリスタル

ブリス

クリスタルガード

 いずれも画像の中央から左側がコーティング施行面。

 画像を比較して見てみると、「お?アクアクリスタル大健闘〜?」・・・と思ってしまいますが、初回分の重ね塗り(時間を置かないで連続して3回塗り)の効果のまま、時間を置いての2回目、3回目ではほとんど効果を実感出来ませんでした。特に薄キズの修復効果も見られず、コーティングの被膜層が厚くなっているような感じもありませんでした(あくまでも、私の目で見た「感覚」での感想ですが・・・)。

C まとめ

 経過年数の多い中古車を購入した場合や、塗装の傷み(塗装の色あせ、剥がれは除く) が目立つ車には大変効果のあるコーティング・キットです。コーティング施行時もムラになり難く、特に黒や紺などの「濃色車」には相性が良さそうです。

 溶液には汚れ落とし成分の界面活性剤が入っていますので、洗車にあまり時間を掛けたくない人やコーティング初心者には絶対にオススメ ^^)/

 手軽度を重視するコーティングキットなら「アクアクリスタル」ですよ〜。

 白ソリッド(パール系を除く単色の白)の車はコーティングの乗りがイマイチで親水性の相性がやや悪いようですが、多目に何度か重ね塗りを繰り返しているうちに効果が出てくる感じです。初回のコーティング施行作業が大変そうですが、一度キレイに施行をしておけば、野外駐車の白系ボディにも最適なメンテナンス・キットになりそうですよ〜。

 ちなみに、効果のあるコーティング方法は、他のコーティング液よりもやや多めにスポンジに取り塗布するのが良いようです(付属のスポンジだと、およそ50uあたり5〜10シュッシュ ← スプレーの霧吹き音 ^^)。スポンジは軽く絞って溶剤を塗り込むと効果アリ! ただ溶剤の乾燥には要注意!

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サイト管理人スペック: 車屋さん下積み時代には、一時期、磨きコーティング部門の責任監督&新人研修指導にあたった事も。(地元大手中古車販売店) ちなみに業界歴は、中古車や新車はもちろんのこと、外車ディーラーの経験までも。 今は小さな車屋さんを経営しております。

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